馬力アップを考える

寺田 孝

2012年10月29日 19:13

車の馬力アップのパーツを作って欲しいとの依頼が相変わらず多いです。

内燃機の燃焼室で発生する力のうち、動力として駆動軸に伝わるのは

30%前後といわれています。従って、その元で何をやっても充分な実効性

は得がたいのです。では、どうすれば車を速くする事ができるかと考えた時

損失を抑えるという考え方もあります。内燃機の場合最も大きな損失は

熱損失で、発生馬力の38%前後と言われています。燃焼室で発生した

熱エネルギーの100%が駆動力として作用すれば、排気ガスは冷たいハズ

で実際はマフラーの出口部分で140℃前後あるのが、その証拠です。

即ちシリンダー内で発生した熱エネルギーをいかに排気流速を早めるために

作用させるシステムを作るかと言うことです。 私が排気系のパーツを中心に

開発しているのも、その考え方に立ったものです。そうするとトラブルが少なく

安い費用で実効性が得られるのです。 例えばESTスーパーサイレンサーを

装着すると、馬力換算で6馬力以上アップするのも、以上のべた理論の

実証なのです。